「パンドラの箱」に登場してくる主な神様は全能の神ゼウス、先見の明を持つ神プロメテウス、下種の後知恵(物事が起こってから、ああすればよかったと後悔する喩え)が得意でプロメテウスの愚弟の神エピメテウスの3神。
これらの神の時系列や相関図は神の紹介とともに行うので、今はそういった神様が登場するとだけ理解してくださいね。
プロメテウスはゼウスの配下に置かれ、人間の行動を監視していましたが、人類を幸せにするためには神の所有物であった火をもたらせるべき、と考え、人類に火を与えます。
これに怒ったのが全能の神ゼウス。
火は天地創造の力を持つ「神の焔」であり、未熟な人類が持てば使い方を誤ると考えていたことから、ゼウスは人類に火を与えることは禁止していました。
ゼウスは配下である炎と鍛冶の神であるヘパイストスに命じて泥から美しい女性、パンドラを作らせます。
ゼウスの配下にある神々はパンドラにあらゆる能力を与えます。
処女女神アテナは女のすべき仕事の能力を、最高の美神アフロディーテは男を苦悩させる能力を、ゼウスの伝令係であり多面的な性格を持つヘルメスからは恥知らずで狡猾な心を与えられました。
そして、絶対に開けてはならないという龜(カメ:後にこれが箱と呼ばれるようになります)を渡され、プロメテウスの愚弟エピメテウスの元に送り込まれます…。
To be continued.
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