アーサー王のフランス遠征成功の宴という席にありながら、円卓の騎士ランスロットは浮かぬ顔。
なにしろ騙されたとはいえ、自分の子供を産んだエレインと不倫の恋仲、妃のグィネヴィアが同席しているのですから。
エレインと再び床を共にさせないためにもランスロットを早く自分の部屋に入れなくちゃ、とばかり、誘うグィネヴィアに対し、ランスロットもエレインの目から逃れるために待ってましたとばかり、グィネヴィアと部屋を共にします。
喜んでグイネヴィアの名前を部屋の中、大声で叫ぶランスロット。
そして、その声を隣で聞き、驚いて部屋から飛び出してきたのがグイネヴィア。
お分かりですね。
床を共にしたのは、またもや侍女の魔法によってグイネヴィアに変身したエレインだったのです。
「1度ならず2度までも!金輪際、貴方の顔なんか見たくもない!」
円卓の騎士のくせに、確かに2回も騙されるのは男の恥、グイネヴィアの言葉にランスロットは発狂、そのまま森の中に彷徨い込んでしまいます。
結局、この森の中でエレインに会ってランスロットは正気を取り戻し、エレインとは結婚することなく、息子のガラハッドとアーサー王の元に帰るのですが、それにしてもランスロット、ここで書いている限り、あんまり活躍していませんね。
ランスロット・ファンのために、次回からは活躍しているところを紹介しましょう。