義兄ケイに同行してロンディニウム(現在のロンドンですね)までやってきたアーサーですが、槍試合大会で剣の試合に出場するケイはなんと大切な剣を宿に忘れてきてしまいます。
ケイに頼まれて宿まで剣を取りにきたアーサーですが、すでに宿の主人は槍試合見物(当時の槍試合は地域におけるビッグイベントでした)に出かけてしまい、宿には入れず仕舞。
そこでアーサー、大聖堂前に剣があったことを思い出し、大聖堂前に駆けつけるとあっさりと剣を引き抜いてしまい、ケイに代替品として渡します。
驚いたのはケイ。なにしろ、それまで諸公の誰一人として抜けなかった剣を、若干15歳のアーサーが簡単に抜いてしまったのですから。
ケイは喜び勇んで父親のエクターに自分が抜いたと主張、するとその嘘をエクターが見抜き、再び石に剣を突き刺して抜いてみろ、と問い質します。
もちろんケイに抜けるわけがありません。
再びアーサーが剣を石から抜いたことで、アーサーはブリタニア大司教の全面的支持を受け、ブリテン島の新しい王となるのです。
もちろん、諸公は15歳の若者が王になることに否定的でしたが、そこで登場するのが魔法使いのマーリン。
彼はアーサー王の出生の秘密を明かし、ペンドラゴン王の本当の息子であることを諸公に告げるのでした。