サクソン人の侵攻が激しくなるとローマ帝国軍はローマの衰退もあってブリテン島から撤退してしまいます。
そこで残されたケルト系民族(ブリトン人)はサクソン人と戦うわけで、ここに「ブリトン人の歴史」で記述されていたようにアーサーが獅子奮迅の戦いをするわけですが、結局はサクソン人がブリテン島を支配、今度はサクソン人同士が覇権を巡って戦いを行います。
それが七王国の時代。
サクソン人はアングル人、ジュート人、サクソン人をまとめた総称ですが、七王国の中でもっとも精力を強めたのがアングル人の王国で、ローマ帝国はこの王国をアングリアと呼びました。
アングリアというラテン語を英語に直すとイングランド。
8世紀になるとイングランドが全土を支配、王権を敷きます。
まあ、その後もデンマークのバイキングが侵攻してきて王朝を失ったり、取り戻したりするんですが、その情勢の中で虎視眈々とブリテン島を狙っていたのが、ドーバー海峡を挟んで存在するノルマンディー公国。
イングランドの王、サクソン人のエドワードは信仰深さから証聖者と呼ばれましたが国政に対しては柔弱と言われ、結局、周囲から認められる後継者を育てなかったことがノルマンディー公国の侵攻を許す結果を導きます。
歴史の時間は次で終わりますからね。