いくら趣味の世界が高じた資格、といっても最初ぐらいは少し役立つものをご紹介しましょう。
まずは日本人が大好きな世界遺産の資格。
世界遺産は国際連合教育科学文化機関、ユネスコが認定するのですが、やれ富士山が認定されたとあれば、それまで登山なんかしなかった人まで富士登山してゴミを撒き散らした上に静岡県と山梨県で取り合いをして、富岡製糸場が認定されたとあれば観光客がいっぱい訪れるから明治の文化遺産をみんな申請しちゃえ!と活動を盛んにして隣国から文句を言われる(まあ、文句言われる筋合いじゃないんですけれど)ほど、今の日本は世界遺産ブームになっています。
この世界遺産の資格は検定試験で、どれくらい知っているかによって4級から1級、さらにその上のマイスターまであります。
世界遺産の検定持っているからナンなの?と言うのはそもそも、このコラムの趣旨に反するので口を慎みますが、少なからずメリットがあります。
まず、これから大学を受験しようという人には一部の大学で世界遺産検定が評価されていることから入試で優遇されること。
次に就職を探している場合、3級以上を取っていればエントリーシートに資格記入できること、とくに旅行業界では有利になります。
大学も卒業したし、就職もしているし旅行業界へ転職する気もない、という人にも特典があります。
それは日本各地の世界遺産やそれらに関連する施設に入場する時、料金が割引になったり記念品がもらえたりすること。
…なかなか素敵なメリットですね。