盤上の戦士、最後はチェスです。
世界大会では優勝賞金額10万ドルも珍しくないほど世界中で普及しているチェスですが、なぜか日本では大会どころかプレーヤーすら見当たりません。
将棋や囲碁が普及しているせいでしょうか?
そんな訳はありませんね。
海外映画の演出では頻繁に出てくるし、チェスの盤と駒は置いてあるだけでもインテリアに彩りを添える美しい小物です。
そこで調べていくと、どうやら日本チェス協会に原因の一端がありそうな気配。
世界には国際チェス連盟があり、そこに属しているのが日本チェス協会なのですが、財団法人でもなければ社団法人でもなく、個人が勝手に作って国際チェス連盟に登録しちゃったみたいですね。
だから国際チェス連盟の大会に参加するためには日本チェス協会に入会しなければなりません。
まあ、個人運営でもしっかりした規約があれば問題ないのですが、どうやら個人主催の協会だけにやりたい放題的なところが多く、本当に実力のある棋士は誰も登録していません。
そりゃそうです。
大会に優勝したら賞金は協会が没収、海外の大会に出場する際は渡航費や滞在費を自前で行い、さらに役員の経費まで参加者持ちなんて規約があるんですから。
これでは日本でプロのチェスプレーヤーは育たないし、普及活動も行われないでしょう。
チェス愛好家でプロになろうという人、英語を勉強して海外の協会に入会した方がいいみたいですよ。