プロになるための難易度が非常に高い棋士ですが、それだけ選ばれたエリート集団だけに、労働の対価は他のプロ選手よりも大きいといえます。
ここでは将棋の棋士について説明しましょう。
簡単に言うと棋士が集まって運営している日本将棋連盟からの月給と対局から得られる賞金が収入となります。
日本将棋連盟は棋士総会で2年毎に選出された役員及び職員によって運営されており、いわば純粋な棋士たちのための組織といえます。
この辺りが他のプロ組織と違うところですね。
対局は一局辺り2~30万円と言われており、対局は日本将棋連盟によって組まれています。
月給は順位戦の所属クラス分けで、最下級のC2で15万円前後、最高位のAクラスは65万円前後、名人になると約100万円が支給されます。
冒頭で労働の対価、と書いたのは棋士の場合、対局以外の日は基本的にフリーであり、年間70~80局が平均と言われているので、実質的な労働は年間100日にも達しないでしょう。
対局以外の日は棋譜の勉強をしたり講演会をしたりCMに出たり、何をしても自由なわけです。
一度棋士になれば生涯、喰うことに困らないというのもプロ職業の中では異例のことですが、やはり本当の天才でなければ入れない世界だけに、その年収はけっして多いというわけではないような気がしますね。