囲碁の棋士も厳しさは変わりません。
棋士になるためには日本棋院、関西棋院のどちらかを選ぶ必要がありますが、分かりやすい関西棋院の方を解説しましょう。
将棋の奨励会に相当するのが「院生」ですが、所属するためには満13歳の誕生日を迎える年度の3月末日までという規定が設けられています。
つまり中学1年生までに才能が見出されないと棋士になれないわけですね。
年取ってから囲碁のプロになろうと思ってもほとんど不可能な世界、まさに天才児さだけが切磋琢磨できるという、凡人にはまったく縁のない世界といえるでしょう。
「院生」での猶予は5年間。
18歳の誕生日を迎える年度末(3月末)までに初段以上を獲得できなかった場合は院生の資格を剥奪されてしまいます。
将棋にしても囲碁にしても、プロになるためには甘っちょろい夢だとか希望だとか、そんなものが一切排除されたドライな勝負の世界ということがヒシヒシと伝わってきますね。
囲碁や将棋に比べたら野球やサッカーが甘く見えてきちゃいます。
棋士の壮絶な戦いや人生、格闘技やプロのスポーツに劣らない激しさがあります。
甲子園の砂、涙流して袋に積めている場合じゃないだろう、って緊迫感ありますよね。