公営ギャンブルが行われるスポーツのプロ選手になるためには国家資格が必要となりますが、その試験に受かるためにはそれぞれの組織が運営する養成学校に入る必要があります。
しかし、その養成学校が自衛隊並に厳しいのです。
どの養成学校も同じようなものなので、ここでは競艇選手になるための「やまと学校」を紹介しましょう。
入学試験に合格すると1年間の研修期間となりますが、養成学校は全寮制で男子は頭を丸坊主にされます。
携帯電話は持ち込み禁止で、公衆電話を使えるのは週に1回だけ。
ほぼ社会から隔離された状態ですね。
1日のスケジュールは午前6時の起床に始まって午後10時の消灯まで生活態度や礼儀、行動まで監視下に置かれ、入学から4ヶ月後には進級試験があり、規定の点数に達しなければ退学、さらに年4回の試験でも得点率が低ければ退学、訓練生同士の実践レースで勝率が低かったり事故率が高かったりしても退学と、1年間、まったく息の抜けない生活を送らねばなりません。
ただし、無事卒業できると国家試験合格率は100%で、成績がもっとも低いB2ランクでも年収は平均500万円、最上級のA1ランクになると平均3,400万円の年収が得られます。
コアなファンしか存在していない競艇ですが、プロ選手になればTV中継されるメジャースポーツよりも収入は安定しているといえるでしょう。