テニスやゴルフと同じく個人競技でありながら、資格に厳しいのがボクシングです。
まず、日本プロボクシング協会に加盟しているボクシングジムに入門し、日本ボクシングコミッションが実施しているプロボクサー新人テストに合格しなければなりません。
受験資格には年齢制限が設けられており、17歳から32歳まで。
性別の制限はないので女性でもプロボクサーになれます。
アマチュアで実績を持つ選手は6回戦から出場できるB級を受けることができますが、まったく実績のない選手は4回戦から始まるC級しか受けることができません。
この新人プロテストに合格し、ジムが試合を組んで初めてリングに上がれるのです。
4回戦や6回戦で勝ち上がって、初めて8回戦に出場できるA級を手にすることができます。
プロスポーツの中では経済面に関していえば厳しい状況にあるといえるでしょう。
よほど有望な選手でない限りジムに月謝を収めなければなりませんし、4回戦のファイトマネーは6万円が規定となっていますが、このうちマネジメント料としてジムが33%を徴収、本人が受け取れるのは4万円だけ。
さらに、実際にはチケットを自前で販売してその売上だけが本人のファイトマネーとなる、というケースも珍しくありません。