前項では男性が女性の資格に進出するアロマセラピストを紹介しました。
まあ、考えてみれば資格に男性も女性もないわけで、女性がかつては男性の職域だった建設現場や重機運転に進出してきたことを考えれば、男性が女性的資格を取ることに何の問題もないわけです(だから草食系って言われても仕方ないですけれど)。
とはいえ、男性的視点から見れば、そんな職種に役立つ資格ばかりではフラストレーションが溜まるというもの。
ここでは着眼点を変えて男性的職業から資格を考えてみましょう。
たとえば猟師。
かつてはマタギ、なんて呼ばれた男性にしかできない職業でした。
なぜ男性にしかできないのか、って?
山というのは山の神(いわゆる奥さんのことですね)の喩えにあるように、女性神の象徴です。
山を生活の糧としている者に取っては山を生殖能力が高い多産系の女性に見立てているわけですね。
したがって猟師が山に入る時は身体を清め、山から下りる時は逆に汚い格好をしていたといいます(山の神は嫉妬深い、というのはこの風習から生まれました)。
現在、マタギの数は減少傾向にありますが、このマタギになる、つまり猟師になるためにはいくつかの資格が必要になります。
それらの資格を取得して猟師になる。
時代に逆行する男らしさ、感じませんか?