前項ではBARにおけるバーテンダーの話ばかりで資格の内容が出てきませんでした。
そんな訳でバーテンダーの資格です。
まあ、バーテンダーはとくに資格を必要とする職業ではなく、やはり酒の知識だとか人の話を聞くテクニック(逆に話を遮る技も)だとか、そういった資質の方が大切なのだけれども、持っていないよりは持っていた方がいいし、自信にもなります。
このバーテンダーの資格を発行しているのが一般財団法人の日本バーテンダー協会。
最近になって作られた、そんじょそこらの協会と一緒にしては困ります。
なにしろ創設されたのが昭和4年。
これを読んでいる皆様のお祖父様に相当するくらいの歴史を誇っています。
一応、国際バーテンダー協会にも加盟しているのでNippon Bartenders Associationと横文字もあり、略語もN.B.A.とありますが、他の業界のように頭文字をつなげるだけでなく、きちんとピリオドを打っているところにも由緒を感じさせますね(いや、別にアメリカでもFBIだとかCIAだとかにはピリオドは使っていないのだけれど)。
N.B.A.の活動は多岐に渡っており、その代表例が全国バーテンダー技能競技大会で、優勝者には厚生労働大臣賞が授与されるほど権威ある競技会となっています。
もっとも、この競技大会に出場しない名バーテンダーもいっぱいいますけれど。