自律神経系をできるだけ正常に保っていれば、ストレスにも対応できて上手く付き合っていくことができますが、正常に保つ方法はストレスの種類、ストレッサーやプレッシャーの耐性、さらに体力や年齢などによって個体差があります。
ストレス解消法はネットの中にも氾濫していますが、ストレスを強く抱えている人で普段、身体的活動量の少ない人がいきなり気分転換だといってスポーツを行うと、普段からストレスによって血管の収縮や血圧が高くなっているので心筋梗塞など重篤な事態を招きかねません。
しかし体力があって若年層の場合、ストレスで活発になっている交感神経系の方向性を競技性のあるスポーツに向ければ交感神経系のエネルギーを消費させるという一面もあります。
オブジェクト制作(アート系だけでなくプラモデルや日曜大工も含めて)もストレス解消法で勧められていますが、これも几帳面型になると制作を完璧に行おうとして返ってストレスを増長させるケースもありますが、反面、ズボラ型には細部まで注意を払う集中力を養える場合があります。
ストレス解消法と名乗る方法はいくつもありますが、自分で抱えている問題がストレスなのか、それともストレッサーやプレッシャーの耐性の弱さなのか、交感神経系の活動が活発過ぎるのか、または副交感神経系をさらに活発化させる必要があるのか、自分自身のストレスの正体をはっきりと見極めることが優先順位です。
これがストレスと上手く付き合う十ヶ条の第9条、すべての人に共通するストレス解消法はない!を上げた理由です。