前項では原因やストレッサーが同じでも、ストレスに対する考え方の違いがプレッシャーへの耐性を変えてしまう話をしました。
几帳面型がズボラ型になれるわけではありませんし、またなる必要もありません(また、なりたくもないでしょうけれど)。
しかし几帳面型がストレスやプレッシャーの耐性が弱く、逆にズボラ型は耐性が強いのは事実です。
そこで几帳面型が耐性を強くするならば、ズボラ型の一部分、つまり終わったことに対する必要以上の検証を行わない姿勢を真似るというのも、ひとつの方法です。
几帳面型は満足の行く結果を出したとしても反省点の確認を怠りません。これは次により良い結果を出すために必要なことですが、その反省点を探ることによって見つけ出された問題点は次回のストレッサーにとなり、プレッシャーを強めてしまいます。
ズボラ型は、この反省点の確認がないのでしっかりしたタイプの人でも小さなミスやうっかり型の失敗を頻繁に起こします。
これは明らかにプレッシャーに対する耐性の強さが慢心を生み出しているといえるでしょう。
几帳面型がズボラ型のプレッシャー耐性を半分でも身に付ければ、ストレスに強くなるばかりでなく、仕事を始めとしてあらゆる場面で現在の状況を向上させられることは間違いありません。