前項では几帳面型とズボラ型のストレス耐性をテストの点という例で検証を行いました。
本項はその続きです。
さて、几帳面型は「なぜ10点足りなかったのだろう?」と疑問に持ち、テストの回答合わせや自分の間違ったことに対してなぜそうなったか、という検証を行います。
もちろん反省するのはいいことですし、検証することで同じ間違いを防げる可能性は高くなります。
しかし「なぜ10点足りなかったのだろう?」という疑問の前段には「90点を取れるための勉強をしたはずなのに」という言葉が含まれています。
つまり10点足りなかったことに対して納得していないので、次のテストでも、もしかしたらまた10点足りなくなるのではないか、という余計なプレッシャーが生まれてしまうわけですね。
一方、ズボラ型は度が過ぎると10点足りなかった要因を探ることもせず、次回は10点を上乗せするために前回以上の勉強をすればいい、と早くも次のテストに焦点を当てているので、几帳面型よりも明らかにプレッシャーが少なくなります。
テストの後のプレッシャー差はストレスに対する考え方の違いから生まれてくるもので、当然、ストレスの耐性はズボラ型の方が強くなります。
ストレスと上手く付き合う十ヶ条の7、プレッシャーに強くなる方法を真似る!の目的は、このズボラ型のいいところを少しでも吸収することです。