いかにストレスを解消するか、という最終的な命題の前に、ストレスに関する語句の整理を行いましょう。
仕事で失敗し、上司やクライアントに怒られたという事例を例に取ります。
ここでストレスとなるのは、上司やクライアントに怒られたことによって発生した怒りや怯えを我慢する、というのがストレスです。
怒られた、という状況はストレスの要因、つまりストレッサーですね。
ストレッサーがあるから、次に怒られないように仕事をしよう、あるいはまた怒られるかもしれない、という感情を持つことがストレス、と思っている人もいますが、これはストレスでもストレッサーでもなく、精神的重圧、つまりプレッシャーです。
プレッシャーとストレッサーとストレスはそれぞれ別であることを覚えておいてください。
これを混同するから、世の中、なんでもストレスのせいにしてしまうのです。
たとえば他人が仕事をミスし、上司やクライアントに怒られると自分も萎縮して怒られた人と同意識を持つ人がいますが、これはストレスではなくプレッシャーです。
プレッシャーが直接ストレスになることはなく、プレッシャーがなんらかの状態を引き起こしたことにより、それがストレッサーとなって身体的反応、つまりストレスを引き起こします。
もう少し、この3つの違いを例で説明しましょうね。