ストレスは恒常性を保つために不可欠

身の回りに数多くあるストレスと呼ばれている原因をきちんとストレスと認識するためには、ストレスとは何か?という内容をきちんと把握、つまりストレスそのものを知っておく必要があります。

ストレスとは原因ではなく身体的反応です。

もっとも簡単な例を紹介しましょう。

喉が乾いた時、水が飲みたいという気持ちが働きますが、これがストレスです。

喉が乾いている状況がストレスという身体的を引き起こすこと、つまり喉が乾いていることがストレスの要因なので、この要因をストレッサーと言います。

喉が乾くとなぜストレスが発生するのでしょう?

これは誰でも簡単に答えが思い浮かびますね。

そう、喉が乾けば死んでしまうからです。

人間の身体の機能は意思だけで動いているわけではありません。

心臓を始めとする臓器は意思と関係なく、生命を維持するために活動していますが、これを司っているのが自律神経系です。

自律神経系によって働くのは臓器や呼吸器、体温調節など代謝機能で、これらは単純に生命維持のために活動しているので意思で心臓を止めようとしても、あるいは無理に呼吸を止めようとしても行えるものではありません。

生命維持という恒常性、これをホメオスタシスと言いますが、この恒常性を保つためには水分が不可欠です。

つまり体内から水分が失われ、ホメオスタシスに影響が出ると生命危機に陥ってしまうから自律神経系は喉が乾いた、という身体的反応、つまりストレスを発生させて水分の補給を要求させているのです。

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