人には誰しも欲があります。
食欲などの基本的な欲求はもちろん、様々な欲を持っています。
そのことは悪いことではありません。
欲望は、何かが発展するためには必要なものです。
遠くへ楽に移動したいという欲があったから、鉄道や飛行機などの交通が発展しました。
パソコンなどの文明も、楽に作業をしたい、という欲求がなくては今のように発達しなかったでしょう。
前に進むためには欠かせない欲。
しかし、欲は時として前に進むために邪魔なものにもなります。
例えば、試験の前日に観たいテレビをやっていたとしましょう。
もちろん勉強しなくてはいけないのですが、『少しだけ』と一時の欲望に負けて観てしまえば、当然ですが試験の結果は悪くなります。
目の前の欲望に流されてしまった悪い例です。
それに流されそうになったときは、一歩先を見ましょう。
試験で良い結果を出したいというのも、一つの欲望です。
その欲望を満たすためには、テレビなんて観ている暇はありませんよね?
先にある欲求を満たそうと思えば、目の前の欲は抑えられるはずです。
空腹時に一本のバナナを目の前に置きます。
それを我慢できれば、後で二本のバナナをあげられるようにする、という実験を動物に行いました。
結果は、動物は目の前のバナナを我慢できずに食べてしまいました。
しかし、私たち人間は、我慢ができます。
一歩先の二本のバナナのために、目の前のバナナは我慢しましょう。
先を見て、欲望を抑制するのです。