音楽はホメオスタシスのプリミティブな部分に直接シンクロさせる有効なリラックス方法ですが、日本ではすっかりリラックス方法として定着したアロマはどうでしょう?
植物から採取した精油の香りで気分を和らげる方法ですね。
アロマによるリラックスの根拠は、フランスのアロマテラピー、精油による自然療法や芳香療法が始まりで、実際、フランスでアロマテラピーを行っているのは医師であり、アロマを販売しているのは薬局です。
しかし、日本では雑貨扱いですし、日本でアロマテラピーの資格は簡単に取得することができます。
日本におけるアロマは微妙な立ち位置ですね。
確かに精油には交感神経と副交感神経を活動させる作用があります。
嗅覚による刺激は本能的にホメオスタシスを保とうとする行動につながるので、香りが副交感神経に作用しても不思議ではありません。
ただし、香りによっては副交感神経ではなく交感神経を刺激してしまうものもあります。
精神を落ち着かせるアロマではなく、パヒューム系はむしろ交感神経を刺激するための匂いでもあり、必ずしもアロマの匂いにおける鎮静作用は立証できているわけではありません。
またアロマを使ったボディマッサージも効能については本人が確認する以外、立証の方法がなく、効果がないからといって法的に罰せられるものでもありません。
アロマに関しては個体差が大きいので、本当にリラックスできるかどうかは、自分で試してみるのが一番です。
立証されていないから効果がない、わけではないのですから。