お風呂場に限らず、音楽は副交感神経を作動させる有効なリラックス方法のひとつです。
ゆったりとした曲を聞いているといつの間にか眠ってしまうことがありますね。
これ、曲がつまらないというわけではなく、ゆったりとしたテンポに心拍数がシンクロし、心拍数が下がる、つまり活動状態から睡眠状態の心拍数へ変わることから眠くなるのです。
ゆったりとしたテンポの曲を聞くと交感神経による心拍数が副交感神経の心拍数になるということですね。
人間の心拍数は幼児で80前後、成人で60~70、高齢者で50~60といわれています。
もちろん個体差、状態差があり、交感神経が活発化していれば当然、心拍数は80~90まで上がることもあります。
そこで注目したいのが音楽のBPM、ビート・パー・ミニットです。
1分間にどのくらいのテンポを刻んでいるか、という意味ですね。
人間がリラックスするための音楽として最適なのは60BPMと発表したのはイギリス音響アカデミーで、60BPMの曲を聞いて人間の心拍数がシンクロするまでに必要な時間は4~5分、したがってリラックスするためには8分間の長さが最適、と言っています。
イギリス音響アカデミーはマンチェスター出身のアンビエント・バンド、マルコーニ・ユニオンと共同で「Weightless(無重力)」というリラックス音楽を作っています。
YouTubeで聞くことができるので、リラックス音楽を求める人は視聴してみてはかがでしょう。