依存度の高い快楽は習慣性になる

リラックスするためには副交感神経を作動させること、そのためには睡眠時間が重要ですが、それを妨げている行為について説明しました。

ここで気がつくのが、じつは妨げる行為のほとんどが習慣性を持っていることです。

飲酒の酩酊にしても映画やドラマの高揚にしても、あるいはゲームの興奮にしても、一時的な快楽をもたらせてくれます。

この快楽は交感神経が活動しているから得られるもので(酩酊に関しては中枢神経の麻痺という側面があります)、人間に取っては不要なものではありませんが、その代償として副交感神経の活動が必要になります。

しかし、快楽は習慣性が強く、快楽が習慣化させるとさらに強い快楽を求めるようになり、その快楽がないと精神的な欠乏状態となってしまい、今度はそれがストレスとなるのもよく見かけるケースです。

薬物依存を見ると構図が分かりやすいですね。

飲酒や喫煙、ゲームなどは依存度が高いことでも知られています。

もちろん、現在、習慣化しているものを即座に止めろというのは精神的にも無理な話。

ただし、その習慣化に見合う恒常性を保つためにも習慣化を少しずつ減少させ、副交感神経を十分に活動させる時間を与えてやる自覚が求められます。

交感神経と副交感神経のバランスを取ることができるよう、習慣性の見直しを図ることが最適なリラックス方法を有効活用するための、第一歩です。

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