気分転換は必ずしもリラックスにはならない

寝る前に気持ちを落ち着かせることは確かに重要なことです。

でも、気分転換だからといって深夜までゲームをする、貯め撮りしておいたドラマを見る、というのは逆効果。

とくにシューティング系など過激なゲームは交感神経によって行われるものです。

何しろ、擬似的な生命危機と闘争本能を体験するわけですから筋肉を使わなくとも心拍数と血圧は上がり、血管は収縮して立毛筋が収縮します。

映画やドラマは見る時間と内容によります。

ホラーやサスペンスはゲーム同様、交感神経が働いてしまうので気分転換にはなっても恒常性には適していません。

ヒューマンドラマやコメディに関しては、じつは副交感神経を働かせる作用を持っており、涙腺や鼻腔線を分泌させると副交感神経が活動状態になります。

笑いすぎると涙が出たり、感動や悲しいドラマで涙が出たり鼻水が出たりするのは副交感神経に因るものです。

泣いた後、妙にすっきりした気分になるのも、じつは副交感神経の作用に因るものだったわけです。

ただし、これらも面白いからといって本来の睡眠時間を削ってまで見ては副交感神経の活動を妨げることになり、ホメオスタシスが正常に保たれなくなってしまいます。

ゲームをするのも映画やドラマを見るのも、副交感神経が働く時間、つまり睡眠時間をきっちりと取る方法を考えながら行ってください。

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