飲酒はストレス解消になるか?

リラックスするための方法、もうお分かりですね。

つまり活発になっている交感神経を休ませ、代わりに副交感神経を活動させて生体の恒常性を保てばいいのです。

強いストレスは原因を取り除くことが第一ですが、現代社会、必ずしも強いストレスすべてを排除できるわけではありません。

だからこそ、強いストレスで活発化した交感神経に対して、副交感神経を活動させるために十分な時間を与えてやる必要があります。

たとえば仕事で疲れて、その疲れを癒やそうとして飲酒をする習慣の人がいますが、ストレスを強く受けていると肝臓は交感神経によってグリコーゲンを分解する作業を行っています。

本来、分解されたグリコーゲンを合成するために副交感神経が働くのですが、飲酒という行為によって肝臓はアルコール脱水素酵素と毒性の強いアセトアルデヒトに分解するという交感神経の働きが優先してしまいます。

アルコールによる酩酊は一時的に強いストレスを忘れさせてくれるという精神的な作用には役立ちますが、生体としてのホメオスタシスには負担がかかっているのです。

アルコールを摂取した時は、摂取していない時以上に副交感神経を活動させ、グリコーゲンの合成を促進させてやらなければいけないことを、飲む前に自覚しておいてください。

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