心の病の中で最も有名なものは、うつ病でしょう。
うつ病は抑うつ気分や不安、焦燥などを起こす心の病です。
身体的にも不眠やだるさ、頭痛、胃炎なども伴います。
その原因は詳しく解明されておらず、生物学的な要因とも心理学的な要因とも言われています。
ポピュラーなものなので、『心の風邪』とも言われています。
風邪ぐらいに普通の病気なんだ、ということからそう言われるようになりました。
確かに、誰しもがなりうる病気です。
ただ、風邪と言うとそれほど重症には思えません。
うつ病も同様にそれほど重いものではない、放っておけば治る病気だと思われている部分があります。
しかし、それは大きな間違いです。
重くなると死をも考え、自殺に繋がることもあります。
また、風邪のように放っておいて治るものでもありません。
必ず治療が必要になり、風邪のように一週間で治るようなものでもないのです。
再発する人も多く、根気強い治療が必要です。
そのため、『心の風邪』という名称に異を唱える人も多いのです。
うつ病は、病気になるのはそれほど難しくもないのですが、治すとなるとなかなか難しく、繊細な治療を続けて快方に向かわなくてはなりません。
ある程度健康なときからメンタルヘルスケアを行って、なるべくうつ病にまでならないようにしましょう。