サッカー続きのおまじないということで、日本の神社から離れてミサンガの紹介をしましょう。
最近ではサッカーだけでなくプロ野球を始め、いろいろなスポーツ選手が腕に手芸の組紐をつけていますが、これ、日本独自で発達したおまじない、と言っても過言ではありません。
ブラジルのサッカー選手がこれをつけていたことから広まりましたが、正式にはミサンガではなくフィタとかボンフィンと呼ばれています。
ミサンガはポルトガル語でビーズを意味し、組紐をミサンガとは呼びません。
このボンフィンが始まったのはブラジルのバイーア州にあるボンフィン教会の周辺で売られていたフィタで、キリストが十字架に磔にされた際の脇腹と手首の長さを表したリボン状にLembranca do senhor do bonfim da Bahia(バイーアの良き結末の主の記念)と書かれていたものです。
このリボンを手足首に2回巻きつけて3回目に結びますが、その際、巻くごとに願い事をし、自然と切れた時に願い事が叶うというおまじない。
結ぶ時に願い事をして切れた時に願い事が叶う、という点だけは同じです。
発祥は宗教的でも現在の日本におけるミサンガは都市伝説的な民間信仰になっており、なかには結ぶ場所によって意味が変わる、なんていい加減なことを言っている人もいますが、本来の、切れたら願い事が叶う、という部分だけを考えればいいでしょう。
なにしろ日本では手足首に巻きつけず、身につけているだけでも効果がある、というおまじない説もあるのですから。