神社らしい恋のおまじないは関西地方にもあります。
いろいろな場所にありますが、なかでも有名なのが地主神社の恋占いの石。
境内に一対の石があり、その間、約10m。
目隠しをしたまま、片方の石から片方の石まで無事たどり着けば恋が叶うというおまじないです。
これ、なかなか難しく1回でたどり着くことができません。
1回でたどり着けず、2回、3回となるとそれだけ恋の成就も遅れるという、神社のおまじないとしては珍しくペナルティが設けられていますが、誰かの助け(つまり右行け、とか、左行け、とかスイカ割りの要領ですね)を借りれば、恋も誰かの助けによって成就するという特別ルールもあります。
すでに江戸時代には恋占いの石による願掛けが行われていたそうですが、やはりこれも神社側が仕掛けたのではなく、参拝に訪れた若い男女が行った当時の都市伝説的おまじないが定着していったのでしょう。
鎌倉時代にはすでに、神社で門から鳥居まで目隠ししたまま歩いていければ極楽浄土へ行ける、という遊びがあったそうですから、その派生系ともいえます。
ともあれ、恋のおまじないとしてはゲーム性もあって面白いので、関西在住、または京都旅行に出かけた際は願掛けに一度、訪れてみてください。
ただし、スイカ割りじゃないので回りの人は方向の嘘をつくと、恋のおまじないのしっぺ返しを食らうかもしれないので、くれぐれもご用心を。