弘法大師の巡礼の地として有名な四国は密教が広がった地であり、四国巡礼でご存じの方も多いと思いますが、四国にも自然によって生まれたパワースポットを始め、天地の恵みにあふれた土地はたくさんのパワーがあつまる場所です。
その中でもゆるキャラ「バリィさん」で有名になった愛媛県今治市に鎮座されている喜多浦八幡宮は恋を創る場所として密かに人気なパワースポットとなっています。
喜多浦八幡宮は神功皇后である息長帯比賣命(おきながたらしひめのみこと)、応神天皇である品陀和気命(ほむだわけのみこと)、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、少名毘古那命(すくなひこなのみこと)、天目一箇命(あめのまひとつのみこと)の6柱を御祭神としています。
喜多浦八幡宮の鳥居の前にある神石である亀石は愛染(あいぜん)どんす(縁結びの亀)と呼ばれ、この石を触ると良縁が創られるという伝説が残り、今でもこの地域の高校生や若者はこの亀石の前で告白をするという話も聞かれます。
この石の横には立て看板があり、四国の風を感じ、温かな恋が創られそうな予感が溢れる文で、この看板の写真を撮ったり、写し書きをして帰る参拝客も多いそうです。
◆愛染どんす
わが輩は亀である。
遠い昔、近くの浅瀬でうろうろしていたぼくを島の人々が見つけ、三隻の船でここまで運んできた。
狛犬じゃあるまいしぼくを鳥居のそばに据えるなんて・・・。
ぼくのうしろ山は亀山という。
そこに鎮座まします神さまのご利益をうけ、縁結びのシンボルとしてながいあいだ島の若い男女の出会 いの場にもなった。
恋が成就したときなど、ぼくはうれしくて若者たちとよく酒をくみかわし、甘い酔いにひたったものだ。
いつしかこの地の亀の方言”どんす”をもじり若者たちのあいだで”愛染どんす”とよばれて親しまれるようになった。
ぼくは幸せを運びにやってきたんだ。
ぼくに願い事を語りかけてごらん。
長寿・恋愛・・・願い事がかなうよ。