バレンタインデー、王道である女性から愛の告白をされたら?
それが意中の人だったら?
そんな幸運な男がいたら、周囲の男たちはその男を火炙りの刑に処して燃えカスを海にバラ撒くに違いありませんが、海の底からその男の高笑いが響いてきそうなので、けっして回りの男たちは嫉妬しないように。
なにしろ、当の本人、頭の上で天使がラッパを吹き、虹の架け橋が見えるほど舞い上がっているのですから、何をしようと一向に応えることはないでしょう。
とはいえ、それだけの覚悟を以って女性が臨んだ以上、男は覚悟以上の心構え、意気込みを見せなければなりません。
その方法はひとつだけです。
幸運のチョコレートを貰ったら、間髪入れず、バレンタインデーの当日でも構いません。
真っ赤な、ビロードのようなバラの花束を用意し、大勢の前で堂々と、気障に、粋に渡しましょう。
そして女性からではなく男からはっきりと「お付き合いしてください」と大きな声でお願いします。
バレンタインデーで愛の告白をするのは勇気のいることです。
それに応えられなければ男気なんてどこにあるのでしょう?
大丈夫。
なにしろ、女性の方から求愛をしてきたんですから、男がどれほど恥ずかしいと思っていることでも広い心で受け止めてくれるはずです。
なにしろ、男の半数以上がバレンタインデーで愛の告白を受けたことがないのですから、ここは思いっきり派手にいきましょう。
それでは年に1度のバレンタインデー狂騒曲、存分にお楽しみくださいね。