不幸にもパートナーを失ったり、別れることもあるでしょう。
いくらモテ期が子孫を残すための生体メカニズムだとしても、そんなことは関係なく、残った人生を伴侶と共に過ごしたいと思うのは自然の摂理です。
中高年における第3のモテ期は心理的メカニズムの作用が大きいと前述しましたが、とくに女性の場合は顕著です。
子育てが終わり、開放感と同時に愛情を注ぐ相手が喪失したこと、女性ホルモンのエストロゲン分泌が減少し、男性ホルモンのテストステロンが増加することによって女性としての受動態より男性的な能動態になり活動的になること、閉経によって妊娠の心配がなくなることもモテ期を発生させる要因になっています。
男性の場合、テストステロンの減少は見られますが、女性のエストロゲン減少に比べると緩やかで、第2期のように仕事に対する情熱の代替が必要という欲求、さらに老後の不安からモテ期を発生させることがあります。
いずれにしろ、以前の日本の家制度のように子供と一緒に住んで孫の面倒を見るといったパターンが失われつつある現在、中高年から壮年にいたるまで時間と経済に余裕があるならば、当然、モテ期を発生させてもおかしくありません。
なぜなら、誰でも恋愛のドキドキをもう一度味わってみたいからなのです。