連れ添ったパートナーが相手でも恋人気分に

一般的な動物に当てはまらない第3のモテ期はまさに『大人の恋』ということになりますね。

なぜ第3のモテ期が発生するかという心理メカニズムですが、これは個体差があってまったく発生しない、させない人も当然います。

第二モテ期から恋愛に発展すると大量のドーパミンが発生し、その後、分泌が収まると前述しましたが、こう書くと結婚後は恋愛時のような幸福感に包まれていないことになりますね。

実際、家族というコミュニティが作られ、子育てが始まると女性は育児という目的、男性は経済という目的が発生し、コミュニティを守るという共同意識が生まれることから恋愛感情よりも友愛感情が優るというのが、これまで一般的に考えられていたことでした。

しかし、カリフォルニア大学の研究機関が結婚生活20年を過ぎてなお熱烈なカップルの脳をスキャンしたところ、盛んに恋愛している時と同じ神経活動が見られただけでなく、若い恋愛カップルにありがちな別れることや将来に対する不安的要素の神経作用がまったく見られなかったそうです。

さらにこの調査を進めたところ、アメリカの約30%もの夫婦がこの状態に該当することが判明しました。

日本において、この手の研究がされたことはありませんが、おそらく同等の結果がでると予測されます。

こういった夫婦はモテ期の対象にされることはあっても、自らモテ期を発生させる必要のない人たち。

恋の相手が長年連れ添ったパートナーというのは羨ましい限りです。

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