さて、後述するといった第3期のモテ期の説明をしましょう。
なぜ後述にしたかというと、第1期、第2期の常識がまったく通用しないモテ期だからなのです。
第二次性徴の第1期や成人になってからの第2期ともに、生体メカニズムは子孫を残そうとするためにモテ期を発動させますが、第3期にいたっては生体メカニズムにその目的が組み込まれているわけではありません。
子孫を残すメカニズムならば若い雌雄の方が健康な生命体を産む可能性が高いからです。
動物を見ても年老いた男性が群れの頂点に立つというのは人間だけです。
これは人間社会において、群れを従わさせる力の多様性が関わっているからで、根本的には他の動物と変わらないのですが、第3期モテ期に関しても人間社会という状況が生み出しているとしか考えられていません。
一昔前なら中高年の恋は恥ずべきことのような風潮がありましたが、今は中高年の恋を物語にしてヒットする時代。
ネットの相談Q&Aでは中高年の恋愛欲求が堂々と質問されるくらい、中高年の恋は一般的な問題です。
生体メカニズムというより心理メカニズムからモテ期を発生させ、恋愛を求める状況にあり、それを社会が容認したということでしょう。
なぜ中高年がモテ期を迎えるようになったか、心理メカニズムの面から検証していきますね。