結婚相談所に結婚情報サービス、それからお見合いパーティに体験型パーティ。
他には街コン、なんていうのもあります。
地域活性化と男女の出会いの両方を目的としたパーティで、限定された地域の決められた店舗を自由に巡りながら、パーティ参加者と気軽に話しができるという、ユルめの婚活、あるいは恋人探しのゲーム的感覚から、こちらも人気上昇中ですね。
一昔前、まだネットもままならない頃や携帯電話もない時代から考えたら、出会いのチャンスなんて格段に広がっているように見えます。
コミュニケーションツールとしてのソーシャルメディアは増え続け、アクセスできるデバイスもパソコンからスマートフォンに移りつつあり、場所も時間も選ばず、時には本名すら知らない人とのつながりも実現できます。
そんな状況にありながら、婚姻率が下がり、30代や40代で婚活を必死にしなければならない理由はいったいどこにあるのでしょう。
一昔前、こんなにコミュニケーションツールがなかった時代、男女の仲はもっと緊迫していました。
多少の意見の食い違いがあって喧嘩をしたら、夜中にメールで仲直りなんかできずに悶々としていましたし、待ち合わせに遅れそうになっても連絡がつかないから必死になって時間に間に合うよう努力しました。
それらは、今の相手を逃したら次はないぞ、という切迫感をつねに抱いていたからでしょう。
婚活におけるもっとも大きな障害は、案外、こういった結婚に向ける活動に対する、至れり尽くせりのサービス業なのかもしれませんね。