男女の比率はたいして変わっていないのに、男女の仲を遠ざけている事情というのが見えてきますよね。
恋愛マニュアルだとかテクニックなんていうのは氷山の一角に過ぎません。
他にも、年齢に相応しい年収、だとか、結婚は何歳までにしておかないと後悔する、だとか、女性が好むイタリアンレストランはここだ、とか、医者や公務員と合コンする方法、だとか、男女の仲を近づかせるような情報が溢れかえっています。
本来、自然とくっつく男女の仲には男女の本能が働いています。
人間は道具を使うことによって本能部分を覆い隠してきました。
情報はまさに道具です。
あらゆる情報を身にまとえば、道具を振り回して便利で快適になり、相手を威嚇することもできます。
道具の使い方を間違えなければ、より快適な暮らしに向かうことはできますが、世の中、使うべきではない時であっても道具を使いたがるのが人間であって、間違った使い方をした時、どのような報いが訪れるのか歴史が証明しています。
情報という道具は、上手に使えば男女の仲を近づけますが、下手に使えば本能に鎧を被せて相手の気持ちが伝わらなくなるものです。
婚活、という状況に置かれると、活動することが善であり、活動しないことが悪のように思われます。
男女の仲なんて、そんな二元的なものではないことぐらいご存知ですよね。
そもそも、婚活なんていう言葉から間違っている、というくらいの自然体でいましょう。