こんな話があります。
友人仲間で女性にモテる男が結婚しました。
正直、周囲は驚きました。
なぜなら、けっして美人とはいえない女性と結婚したからです。
口さがない友人たちは内心、嘲り、優越感を持ちました。
友人の1人はさぞ後悔している彼を冷やかし半分、後悔している彼を見て自分が優越感を得るために、深夜、終電がなくなったから泊めてくれと口実を作って遊びに行きました。
新婚夫婦にしてみれば、これほど迷惑な友人はいません。
最初に快く迎えてくれたのは新婦。
深夜にも関わらず、2人の会話のために料理を作って酒を出し、2人が談笑している間、別室に真っさらなシーツの布団を敷き、新品のパジャマまで用意しました。
翌朝は味噌汁の匂いで友人は目を覚まします。
新郎とともに食卓につくと、典型的な日本の食卓が用意されて3人で湯気のたつご飯を楽しく食べたそうです。
友人は冷やかし半分に行ったことを後悔しました。
優越感どころか、激しい劣等感と自己嫌悪に苛まされました。
そして、自分もあんな嫁さんと結婚したい、と強く願ったそうです。
もちろん実話です。
それに、取り立ててフィクションにするような要素は何もありません。
男性にとって都合のいい話、と切り捨てますか?
もちろん、それでも構いません。
でも、これが男の現実なのです。
無視する前に、けっして容姿の優れているというわけではない新婦が、モテる男と結婚できたという事実の中に、婚活しなければならない女性と条件が悪くても早々と結婚する女性の分岐点があります。
友人を嘲笑した男性は新婦のことを知らないままだったら、間違った婚活を続けていたことでしょう。
結局、時代背景が違っても、男女が導かれる道筋なんて大差ないのです。