1979年、アメリカのハリウッドで「リトル・ロマンス」という映画が作られました。
少年少女の淡い恋物語を描いた作品ですが、じつは監督が「明日に向かって撃て!」や「スティング」でお馴染みのジョージ・ロイ・ヒルで、主演はその後、ハリウッド大スターとなったダイアン・レイン、脇役にはローレンス・オリヴィエやサリー・ケラーマンを配するという、なかなか玄人好みの演出とスタッフが集結した佳作でした。
この映画の肝はベネチアにある「ため息橋」の下で日没寸前のサンセットキスをすると永遠の藍が生まれる、という話を少年少女の2人が信じ、そしてそれが作り話だと分かっても、2人がベネチアに行ってキスをするというクライマックス。
たとえ嘘でも作り話でも、自分がそれを信じれば現実になる、ということをロマンチックに描いています。
恋愛成就のために縁結びパワースポットを追いかけるのも結構ですが、そういった他力本願の人には、せめてこの少年少女のような自分たちを信じる行動力が欲しいものです。
本当に願掛けするなら地元の氏神様にお参りすれば十分。
地元には大国主を祀っていないって?
大丈夫ですよ、日本にはなんといってもそこら中に八百万の神様がいるんですから。