地主神社と同じく京都にあって、縁結びのパワースポットと呼ばれているのが貴船神社。
日本全国にある貴船神社の総本山ですね。
本来は水を司る高○神(タカオカミノカミ)がご祭神ですが、中宮、通称「結社(ゆいのやしろ)」に磐長姫命(イワナガヒメノミコト)が祀られていることから縁結びパワースポットとなりました。
磐長姫命は大山津見神(オオヤマツツミ)の娘で木花咲耶姫(コノハナサクヤビメ)の姉。
これだけだと日本神話に詳しくない人はなんのことだかサッパリ、ですが、木花咲耶姫が産んだ3柱の神様うち、2柱が火照神(ホデリ:海幸彦)と火遠理命(ホオリ:山幸彦)と知れば磐長姫命も身近に感じられるでしょう。
天照大神の孫に当たる瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)は笠沙の岬で木花咲耶姫と出会い、求婚すると父親の大山津見神は喜んで姉の磐長姫命も差し出しましたが、瓊瓊杵尊は磐長姫命が醜いとして父親の元へ送り返し、木花咲耶姫だけを妻に娶ります。
これに怒ったのが父親、大山津見神。
父親の愛情を無視するとどうなるかというと…またまた、そしてまた誌面が尽きてしまったので、続きは次回に。
今回は大スペクタクルではなく悲恋物語です。
日本神話にはこんな悲恋物語もあるんですね。