京都の地主神社も縁結び神社として有名ですね。
主祭神は川越氷川神社とまったく同じく、大国主、素戔嗚命、奇稲田姫命、足摩乳命、手摩乳命の五柱ですが、川越氷川神社と違うのは夫婦神を祀っていることよりも、境内にある「恋占いの石」が縁結び神社として知られるようになったことです。
地主神社は元来、地主神を祀るために建立されたもの。
この地主神社も清水寺の鎮守社でした。
それがいつの頃か(室町から江戸時代と幅広い年代ですが)「恋占いの石」に興じる老若男女で賑わうようになったことから縁結びにご利益のある神社となりました。
「恋占いの石」は境内の本尊前にある1対の石で、2つには10mほどの間隔が開いています。
片方の石から片方の石まで目を閉じて歩き、無事たどりつくことができれば恋の願いが叶う、いわば「願掛け」の石ですね。
一度でたどりつけば恋の成就も早く、二度三度となれば成就は遅れ、人のアドバイスを受けてたどり着けば恋愛も人の助けが要ると言われています。
こういったゲーム性のある恋愛成就祈願って、表面的にはライト感覚を楽しんでいるように見せても、じつは内心、大真面目というのが人の気持ち。
地主神社が恋愛成就のための縁結び神社として人気を集めている要因、分かりますね。