夫婦神を祀っていることから縁結びの神社として知られる川越氷川神社へ話を戻しましょう。
この神社で有名なのが「境内の玉砂利を家に持ち帰り、大切にすると良縁に恵まれる」という言い伝え。
だからといって来訪者が勝手に玉砂利を持ち帰ったら境内はすぐにむき出しの土になってしまいます。
良縁に恵まれる、なんて聞くと一個だけじゃなくて大量に持ち帰ろうとする不届きな輩が必ずいますし。
そこで川越氷川神社、「縁結び玉」の授与を行っています。
これは本殿前の白い玉砂利を巫女さんが麻の網に包み、神主さんがお祓いしたもので、生涯の伴侶と出会えた時、二人揃って神社に出向いて「縁結び玉」を戻せば伴侶と永く固く結ばれるように、と祈願した「結い紐のもと」が渡されます。
言ってみれば生涯の伴侶となる人の変わり身ですね。
目に見える形でパートナーの存在を神様が与えてくれた、と考えると現実味があって縁結びの効果も期待できるものがあります。
ちなみに境内の玉砂利は神主さんのお祓いを済ませていないので縁結びの効果はありません。
夜中、こっそり訪れて勝手に持ち帰る、などと神社を汚すような行為は慎んでくださいね。
祀られている神様が暴れん坊で有名な素盞鳴尊であることを忘れないように。