縁結びの神社、川越氷川神社に祀られているのは夫婦神で知られる脚摩乳命と手摩乳命、それからその娘、奇稲田姫命と素盞鳴尊、さらに二人の娘の須勢理毘売と結婚した大己貴命、つまり大国主ですが、主役はなんといっても素盞鳴尊。
奇稲田姫命がヤマタノオロチへ生贄にされる寸前、暴れん坊神様の素盞鳴尊が一目惚れするところまで書きました。
その続編です。
素盞鳴尊は脚摩乳命と手摩乳命にヤマタノオロチ退治をする代わりに奇稲田姫命と結婚できるように頼み込むと両親はヤマタノオロチに食われるくらいなら、と喜んでその申し出を受けます。
喜んだ素盞鳴尊は奇稲田姫命を櫛に変えて自分の髪に挿し、奇稲田姫命に化けてヤマタノオロチを退治、その後に奇稲田姫命を元の姿に戻して妻にします。
この時、退治したヤマタノオロチの尾から出てきたのが草那芸之太刀(草薙太刀)ですね。
素盞鳴尊はこの太刀を天照大神に献上、これが古代天皇の権威となった三種の神器のひとつ、天叢雲剣です。
川越氷川神社に祀られている神様を考えると、縁結びだけでなく武運にもご利益ありそうですね。
ちなみに「大国主の国つくり」では大国主が素盞鳴尊の義理息子になっていますが、古事記では大国主は素盞鳴尊の6代目子孫となっています。