「稲葉の白兎」の続きです。
縁結びと関係ないじゃないか!と怒る人、そんなに焦るから恋愛成就が程遠いと思ってくださいね。
ちゃんと恋愛成就の話に関係しているところがこの話の面白いところなんですから。
さて、毛をむしられたウサギのところまでは皆さんのご存じの通り。
八十神、物語に欠かせぬなかなかの悪役っぷりを見せています。
その痛み苦しむウサギを見て、大穴牟遅神は適切な処置を教え、ウサギはその教えを守って回復します。
ここまでが童話ですね。
続きではウサギが「八十神は八神上売を絶対に得ることはできません」と大穴牟遅神に告げます。
そして、そのウサギの予言通り、八神上売は「貴方たちの言うことは聞きません。私は大きな袋を担いでいる大穴牟遅神のものになります」と言うではありませんか!
ね?きちんと恋愛成就の訓話が含まれていたでしょ?
なかなかよくできたストーリーです。
結局のところ、八神上売はその大きな袋に惹かれたんだろ?やっぱり世の中、金がモノ言う世界かよ!などとひねくれた考え方をしてはいけません。
ここはひとつ、八神上売がウサギを試金石にして神々たちの行動を見ていた、と考える心の穏やかさを持つことで、恋愛成就につながると考えましょうね。