合鴨農法とは、田んぼに合鴨を放して行う有機農法です。合鴨というのはカモとアヒルを交配させた鳥のことです。
合鴨が雑草や害虫を食べてくれ、排せつ物が稲の栄養になります。
また、泳ぎ回ることで、田んぼの中が程よくかき回されて、養分が行き渡りやすくなります。
田んぼの中を合鴨が泳ぎ回る光景はのどかで可愛らしいですよね。
その上に環境に優しい米づくりができるのだからとても魅力的ですが、現実には大変な面もあるようです。
化学肥料や農薬、機械などを使った農業よりは、収穫量が下がってしまいます。
農家も生き残るのが大変だという話を聞きます。理想ばかりは言っていられないでしょう。
しかし、合鴨農法のような、環境に優しく、食べる人にとっても安心な農業をしている農家には頑張ってもらいたいですよね。
また、そのような農家がこれから先、増えてくれたらとても嬉しいことです。
そのために私たちができることは、少々高価でも、そのような農作物を買ってみること。
そしてその良さを周りの人たちに話してファンを増やしていくことかもしれません。
ちなみに、稲作が終わった後の合鴨は、食肉用に出荷されることが多いようです。
人間の手によって育てられた鳥は、野生にしてはいけない決まりになっているからです。