現在、一般に売られている野菜などの多くは農薬と化学肥料を使って作られています。
現実的な問題を考えると、そうせざるを得ないのです。
トマトを無農薬で栽培すると、農薬を使用した場合に比べて40%収穫量が減るというデータがあるそうです。
その理由としてはまず、害虫を駆除する手間などがあり、生産できる量が限られてしまうこと。
そして、有機肥料などは大量生産ができないために、価格が高くなることです。
また、同じ作物を広い土地でまとめて育てるということは、植物にとっては不自然な環境です。
本来の自然環境には、さまざまな植物が共生しているからです。
そのような自然本来の姿から離れた環境では、微生物や虫などによる循環が起きないため、害虫が発生しやすくなります。
そのために、農薬が必要となるのです。
とはいえ、少量生産ばかりでは、たくさんの人たちに農産物を届けることができなくなってしまいます。
現実的な問題として、農薬や化学肥料は必要なのです。
オーガニックとして売られているものは、そのようなハードルをこえて作られています。
だから、値段が高くなってしまうのも、仕方のないことなのです。
一概に農薬や化学肥料が悪いわけではありません。しかし、オーガニックなものを生活に取り入れてゆくことも大事だと思います。
そのバランス感覚を養うには、日頃から情報を集め、真実を知ることではないでしょうか。