「腹八分目は医者いらず」と昔から言いますが、これと似たことわざや言い伝えは世界各国にあります。
ほどほどに食べるのが体に良いことだという認識は、時代や国境を越えて大切にされている考え方のようです。
なぜ、腹八分目なのでしょうか?
食事の目的は、お腹いっぱいになることでしょうか?
そうではありません、空腹を解消することです。
この二つは大きく違います。
美味しいもの、好きなものをお腹いっぱいに食べるのは楽しいことですが、それは生きていくために身体を維持する「食事」からは離れてしまっています。
体には食べたものを消化し、吸収し、排出するためのサイクルがあります。
いつもお腹いっぱいだと、このサイクルがうまく働きません。
また、食べすぎは、頭の回転も鈍くなります。
空腹感を感じることで、細胞が活性化して長生きするとも言われています。
腹八分目を判断する方法として「お腹いっぱいになったかどうか」ではなく「空腹感がまだあるか」を考えてみるのはどうでしょうか?
満腹になる=満足という考えを変えてゆけば、より健康的な食生活になると思います。
また、皆で楽しく時間をかけて食べることも、食べすぎを防ぐには効果があります。
一人で食事をする場合でも、TVや携帯画面を見ずに、食べることに専念することが大切です。