季節の中で一番体力消耗をし、体が悲鳴をあげてしまう夏。
体には熱が溜まってしまい、生活習慣病の方は特に頭痛、吐き気、気だるさを訴える辛い季節です。
しかし、この夏の特性をうまく利用すると生活習慣病が大好きな癖や体質とサヨナラできる良い季節でもあるのです。
夏は、運動をしなくてもじっとしているだけで大量の汗をかきます。
この「汗をかく」というのがポイントなのです。
汗は体の中に溜まっている余分な水分、老廃物、毒素を排出してくれる優れものなのです。
また新陳代謝も盛んに行われますので、細胞だけでなく、血管なども新しい組織に生まれかわりやすいのです。
しかし、この夏に生活習慣病を改善することから逃げて、クーラーの部屋から一歩も外に出ない、そうめんなどで食事を済ます、運動をしない、ビールやジュースなどの冷たいものばかりを摂るなどしていては、生活習慣病から絶対に脱出できません。
梅雨に食養を始められなかったり、失敗してしまった方はこの夏がラストチャンスです。
この夏を大事に養生すれば効果は早く表れてきますよ。
◆食養のポイント
夏から秋にかけては旬の野菜が多く食材が豊富なので、食養するには絶好の季節です。
また汗などかくことが多く、今まで血圧コントロールのために塩分を控えめにしてきた方などは、汗で塩分が外に排出されますので少し塩分を増やしても問題ありません。
夏バテは夏の後半以降に見られる症状なので、暑くて調理をしたくない気持ちも分かりますが、魚や肉などもバランスよく摂取するようにしましょう。
◆夏にオススメ食材
胃の働きを高める・・・山芋、豚肉、ジャガイモ、かぼちゃ、枝豆
熱を冷ます・・・きゅうり、にがうり、蓮根、トマト、レタス、セロリ、スイカ、バナナ、豆腐
お腹の調子を整える・・・梅、グレープフルーツ、レモン
◆食べ過ぎに注意したほうが良い食材
この時期は体に熱が溜まりやすくなってしまうため、体を温める効果のあるものは控えるようにしましょう。
特に、羊肉、鶏肉、海老、もちなどの食べすぎはよくありません。