嫉妬。これも群れの中における人間関係を阻害する大きな要因となります。
群れの中心的人物が特定の人に嫉妬をしたことによって、どれだけの悲劇が生まれたでしょう。
シェイクスピアは作品「オセロ」の中で、こんなセリフを使っています。
「嫉妬にご用心なさいまし。嫉妬は緑色の目をした怪物で、人の心を餌食にしてもてあそびます」
カトリック教では7つの大罪(日本では罪を招く要素として7つの罪源と言っていますね)のひとつに数えられるほどなので、よほど昔から人間関係をこじらせる要因だったことが分かります。
嫉妬は妬みを作り出すので、確かに罪深い感情であることは間違いありませんが、厄介なのは嫉妬を本人が自覚していても行動は必ず嫉妬にベールをかけて、時に正義の鉄槌のフリをすることです。
嫉妬は誰にでもある感情。
だから嫉妬が生まれたからといって恥じることはありません。
大切なのは嫉妬を感じた後の行動。
もし、それが友人であれば嫉妬の原因となること、友人の成功や幸せに対して素直に共感を持ち、祝福の言葉を述べるようにしましょう。
アイルランドの詩人、オスカー・ワイルドは次の言葉を残しています。
「誰でも友人の悩みには共感を寄せることができる。しかし友人の成功に共感を寄せるには優れた資質が必要だ」