友達ができると、その友達に本音を言わない人が増えているそうです。
こんなことを言ったらドン引きされるかな?という不安が先に立つという心理が原因ですが、さらに今風なのは本音をすぐにLINEなどのSNSに書き込まれるのではないか、という恐怖に近い感情ですね。
まあ、友達に本音を言わないというのは友達同士におけるプライドを考えればけっして間違ったことではないのですが。
時として、友達ができると甘えから本音と愚痴や他人の悪口の区別がつかなくなることがあります。
よくあるのが「これ、2人だけの秘密ね」というやつ。
2人だけの秘密は必ず全員の秘密になるのは間違いありません。
やはり愚痴や他人の悪口はたとえ友達でも聞いていて楽しいものではないし、そういうことを秘密の共有として強制するようでは友情も長続きしないでしょう。
また自分の身の上を嘆くことも本来の友情からかけ離れた行為になります。
友達の気を引こうと思って自分の身の上を嘆く、愚痴をこぼす時はぜひ、アイルランドの作家、バーナード・ショーの言葉を思い出してください。
「あまり他人の同情を求めると、軽蔑という景品がついてくる」
プライドを保って本音の部分を隠すことは友情を育む上では大切なことですが、それがドン引きされるとか、SNSに書き込まれるという心配になると、それは友情であるのか、もう一度、考える必要があるでしょう。