まあ、LINEやFacebookで友達の数自慢することは今風ではありますが、その承認欲求の形は日本古来、続いています。
新年になると来る年賀状の厚さですね。
いい大人になっても会社勤めをしているうちは年賀状の厚さが自分への信頼度や人間関係の証と思っている人が多く、自分に来た年賀状の数が多いほど安心する人がいます。
で、会社勤めを辞めた途端、年賀状が一気に減って落胆してしまうのですが、じつはその少ない年賀状こそ、本当につながりのある人だった、とも言えるわけです。
実際、会社を辞めた人に来る年賀状が会員登録した飲食店の印刷したハガキばっかり、なんてこともあり、一体、俺の人生なんだったんだろう、と落ち込む人も多くいます。
そういう人は組織の中で集団を作ることに奔放し、組織としての人間関係を築くことはできても自分の人間関係を作れなかった人。
もちろん組織の集団を作るにはそれなりの努力が必要だったろうし、また集団を作ったことによる恩恵を受けたのだから、それはそれで悪くない人生だと思いますが、集団と個人の人間関係を混同したところに悲劇があります。
組織としての集団と個人の人間関係を切り離して考えることができれば、リタイアした後でも良好な人間関係が築けるわけですね。
LINEだとかFacebookにも似たような傾向があります。
一度、ネット上とリアルの人間関係を切り離して考えることも必要ですよ?