友達の数が多いことはステータス、と感じる人に本当の友達はできません。だって数を価値としておいているわけですからね。
「誰の友にもなろうとする人間は、誰の友人でもない」
これはヴィルヘルム・ペッファーというドイツの植物生理学者の言葉です。
友達を多く持ちたいのは理解できますが、誰でも構わず友達、つまり自分の集団の中に入れようと思えば、今度は自分のいないところで友達同士の諍いが始まり、やがて集団に亀裂が入ります。
そんな時、誰とでも友達になりたがる人はどっちの側につくのでしょう?
きちんと諍いの原因を突き止めて、本当に諍いの原因を作った方に謝罪をさせることができたら、その人は将来、有能な指導者になれます。
しかし、大方の中心的人物は好み(そこには力関係も含まれますね)で判断し、諍いの原因を抜きにして反対側の人物を集団から排除しようと試みます。
さて、そんな中心的人物、友達として信頼できますか?
友達を多く持ちたいと願う人と、友達が自然と増えていく人は違います。
誰とでも友達になろうとする人は、最初こそ一緒にいて心地よいものですが、そのうちにけっして深い友達関係になれないことを教えてくれます。
誰とでも友達になろうとする人との関係は、けっして深い付き合いにしないことをお勧めします。