ルパン三世第4シーズンの結末はソフトを見ていただくとして、とりあえず名台詞集はここで終わりにしましょう。
なにしろクセもの揃いのキャラクター、名台詞を上げていたらキリがありません。
キャラクターや小道具、車などの細かい設定に加え、ルパン三世を盛り上げているのは舞台となる都市です。
ルパン三世はアルセーヌ・ルパンの孫という設定だけに、最初からヨーロッパを舞台にしていました。
ルパン三世が劇画として登場した1967年は円相場が固定されていて1ドル360円の時代、アニメが始まった1971年でさえ成田国際空港が完成しておらず、外国へは羽田空港から飛び立っていた時代にヨーロッパを舞台にするアニメというのはそれだけで絵空事でした。
なにしろ、当時の外国といえば戦後の占領下の影響でアメリカしか知らない子供もいっぱいいたのですから。
最初からヨーロッパを舞台にしている影響は現在のルパン三世にも色濃く残っています。
とくに第4シーズン、イタリアを舞台にしていますが静かな街並みの細い路地でさえ、イタリアの小都市特有の匂いと光を感じさせます。
ルパン三世のもうひとつの魅力、それはアニメを見ているとつい、海外旅行に出かけたくなることですね。
ニース辺りの小都市、ヴィルフランシュ・シュルメールの港町で海を見ながらカフェでワインでも飲んでいると、ルパン三世の優雅な時間をつかの間でも味わうことができるでしょう。