ルパン三世第四シリーズで準レギュラーとなっているのがイギリスの情報部MI6のコードネーム・ニクスと呼ばれている男です。
ルパン三世と敵対しているわけではありませんが、MI6の作戦の邪魔となる存在であれば、殺人許可証の所持によって相手を平気で殺すほどの徹した情報部員ですが、家では3人の女児に囲まれた良きパパを演じています。
第七話「ザッピング・オペレーション」では、次女が誘拐されたことによって単独行動を取り、これにルパン三世の離婚調停中である夫人のレベッカが加わってドタバタ劇が繰り広げられ、普段はクールなニクスの意外な一面が見られて楽しい作品に仕上がっています。
このニクス、顔つきをダニエル・グレイグに似せているところが演出の妙でしょう。
ご存じ、英国情報部員MI6の6代目ジェームズ・ボンドですね。
本編では、このニクスとMI6が大きく関わっており、第十一話、第十二話の「イタリアの夢」から少しずつストーリーが紐解かれていきます。
ニクスには物音と反響で周囲の状況をすべて把握することができるエコーロケーション(コウモリの超音波みたいなものですね)という特別な能力を持っている他、暴走すると周囲の風景がスローモーションに見える能力まで持っています。
第七話ではその片鱗を見せましたが、以後、その能力が本編にどのように関わっていくか、見ものですね。